変わらない方がいいもの
宇野バスらしさを受け継いでいく
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宇野バスといえば茶色いボディに5連マーカーランプ。昭和30年頃に先々代社長がデザインを変更して以来ずっと変わっていません。今回は長年にわたりお客様から親しまれてきた宇野バスの見た目にスポットを当ててお話したいと思います。

5連マーカーランプを、全車両に搭載。
まずはバス好きの方が宇野バスの象徴のように言ってくださる5連マーカーランプ。新車を導入する際にも必ず装備しています。
茶色いバスは夜間や雨の日に見にくいため、遠くからでも認識できるようにと、先々代が取り付けました。その際、大型トラックの3連マーカーランプと間違われないように、左右に1つずつ増やして5連マーカーランプが誕生しました。トラックの3連マーカーランプは速度によって灯る数が変わる速度表示灯ですが、宇野バスのマーカーランプは5つ全部が灯ります。
バス停で待っている皆さんが5連マーカーランプを見て「あ、宇野バスきた」と気づいていただけると私たちも嬉しい限りです。

昔から変わらない、色。
つづいてボディカラーの薄茶色。先々代はなぜこの色にしたのでしょう?
自分の好みが大きかったそうですが、ただそれだけではなく、他のバス会社にはない色を使うことで宇野バスらしさ(アイデンティティ)を出したかったのだと思います。なぜなら、5連マーカーランプを搭載してまで、夜間や雨の日に見にくい薄茶色にこだわったのですから。
この渋く落ち着いた色は、周囲の景観に溶け込み、悪目立ちせず、おかげでお客様からも「チョコレート色のバス」とか「シックで落ち着いている」などと親しまれてきました。


それから、ボディの真ん中を水平に走るライン。実は昔は焦げ茶色の1色だけでした。
昭和40年頃、全国的に路線バスのワンマン化が進み、宇野バスでもいち早く運行をはじめました。しかし、どのバスがワンマンなのかお客様は分かるだろうか?そう思った先々代は、ワンマンバスに白いラインを入れたそうです。そして時が経ち、ワンマンバスが当たり前となり、現在の2色ラインに統一されました。ちなみに、ラインが途中でななめに少し折れ曲がっているのは、窓の高さに沿ってラインを引いているからで、このななめ加減はバス車両に合わせて時代とともに変わってきています。

宇野バスに広告は、似合わない。
バス全体を広告にする”ラッピングバス“というものが流行しています。ラッピングバスを見ると「バスが広告に身売りしたみたいだ」と思ってしまいます。有名なデザイナーがデザインしたバスにさえ広告フィルムを貼っているのを見ると、デザイナーに対する敬意も思想もないと残念な気持ちになります。
かつて宇野バスもボディに広告を掲載して走ったこともありました。でも私たちは、昔から使われているバスのデザイン、バスの色を、本当に気に入っています。そう考えると余計な広告をはずして、あの色で走ることが、私たち本来のあり方ではないかと思い、数年前にすべてやめました。
長年親しまれてきたバスのデザインを受け継いでいくこと。それが私たちのやりたいことであり、お客様からも望まれていることだと思っています。